第2回「お見事な人」會田茂一 その1

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塚本「スリーラバースに関わる『お見事な人』
そんな人達に対談形式で僕が質問しまっくて困らそうという企画。
第2回目「お見事な人」が、我らがアイゴンさん!!宜しくお願い致します」

會田「ありがとうございます。宜しくお願いします」

塚本「會田さんとのお付き合いは長いんですよね」

會田「そうですよね」

塚本「確か新宿オープンして1年も経たないくらいだと思うのですが、、、」

會田「あれ、そうなんですか!?」

塚本「その前に高倉さん(WARNER MUSIC)が来てくださってて、會田さんの話しは聞いてたのですが、それで紹介してくださったんですよね?」

會田「そうですね。まさかあんな新宿御苑に店があるなんて全然知らなくて、高倉くんが『おもいしろい店があるよ』なんて教えてくれて。多分レコーディング中に抜けて行ったんですよ」

塚本「スタジオが近いとこにあったんですよね」

會田「そうなんですよ」

塚本「8年くらい前ですよ」

會田「そんな前でしたっけ?!じゃあ僕の100キロ時代ってことだ」

塚本 「(笑)」

會田「(笑)すみません」


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塚本「その時の印象とかありますか?」

會田「自分が洋服詳しいわけじゃないし、自分のファッションセンスに自信もってる訳ではないので、ついつい何か緊張しちゃうんですよ。
洋服屋さんの人とか。
女性に関しては販売員大好きなんですけど」

塚本「(笑)」

會田「緊張した感じはあるんですけど、影山さん塚本さんが生地の話しとかされてて。僕の友達でも販売員やってる子はいるけど、なかなかそこまで詳しい人はいないから、すごいなあと。
『すごいこだわりのお店』って感じがすごいして、『こりゃいいや』と思って」

塚本「ありがとうございます」

會田「場所が場所だけに『みんなに知られてほしい』反面『知られてなくてもいいなあ』なんてワガママな記憶がありますね」

塚本「服も好きな感じでした?」

會田「そうですね。れは自意識過剰かもしれないですけど、いわいるセレクトショップで買った服とかを着てると同じ服を着てる人に出会うことがあって、そうするとこうちょっと負けた気分になっちゃう(笑)」

塚本「(笑)」

會田「だもんで、ココの服は『街歩いてて一緒』ってこともなさそうな気がしたんですよね。『そういう、いわいる個性というかあ、、、(YAZAWA風)』(笑)」

塚本「(笑)會田さん服とか好きでした?」

會田「そうですね。好きですね。好きなわりには『良いものとか』っていう認識はあんま無かったし、『いろんなのに挑戦する』って感じも無かったんですけど、やっぱり好きですね」

塚本「會田さんのバンド『FOE』ではライブでスリーラバースの服をお3方に着て頂いてますがイメージには合ってますか?」

會田「合ってると思いますよ。やっぱり個性的なというか。
スリーラバースの服をそんな風に言っていいか分からないですけど、
FOEとかって万人ウケというか人の耳ざわりがいいだけのモノではないじゃないですか。わりと『FOE』なら『FOE』3人の音楽感というか個性を掘り下げたグループだったりするので、そういう意味で合ってると思いますよ。
まあ古着ならまた別なのかも知れないですけど。別にセレクトショップに恨みがあるわけではないですけど!(笑)
セレクトショップにかかってるような服をライブのステージ上で着るよりは、やっぱりああいう個性的な服を着た方がいいのではと(笑)」

塚本「(笑)」

會田「言われますよ!『それ何処の服ですか?』みたいな。なかなか3人揃いでっていうのもないし」


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塚本「以前、會田さんは『FOE GET ALL,NOW』という曲のPVを浅草で撮影したのですが、浅草のイメージとかは?」

會田「自分で言うとアレですけど、僕も東京生まれの東京育ち、またはヒップホップ育ちというとこもあるんで~」

塚本「(笑)」

會田「なんかやっぱ昔の浅草というイメージもあるし、僕小学生くらいの時、浅草国際劇場でやってた『ニューイヤーロックフェスティバル』
っていうのに、オヤジに連れられて毎年来てたというのもあったんで、、
あっ!?だからと言ってオヤジがロックオヤジだった訳ではなくて、オヤジの友達がその中継をやってたんで、浅草寺に初詣でに行きがてら『ニューイヤーロックフェス』の友達のトコ寄って観るっていうのがあって。
だからその時の浅草の印象って、すっごいにぎわってる感じだったんですよ。
あとはホントの東京というか、ヤミイチのまんまみたいな感じの印象がすごくあって、初めてROXに来た時は、変わったのか変わんないのかも分かんないんだけど、自分の記憶と照らし合わせて変わったという意味じゃなくて『なんか変わったんだなあ』と思って」

塚本「そして話しは音楽なのですが、僕は高校生のころは『エルマロ』を聴いていたんですよ。実際店にその會田さん来た時は『わ~来ちゃったよ~』って感じだったのですが、、」

會田「いやいや、、」

塚本「今現在、バンドをEL-MALO,FOE,HONESTY,LOSALIOSと幾つかやられておりますが、何か會田さんの中で『コレはこう』『アレはこう』みたいなテーマがあるのですか?」

會田「EL-MALOに関しては、売るもんないのに店開けてる状態で、普通は活動休止とか言ったりするんでしょうけど、それは『何にも活動してなくてもバンドやってる』という逆の発想で、それもおもしろいかなと。
やる機会がまだあるだろうなと思ってるし。
明確なものはあるようでない感じなんですよね。
例えばHONESTYに関しては、キヨシ君の曲に僕が詩を書くいうスタンスがあって、FOEはもう自分達で合体ロボットと言ってて、この3人がいわいる子供が遊ぶ超合金で、3人一個一個の超合金が一緒になると巨大ロボットになるというイメージでやってて、だから『楽器の持ってる人間が集まって出来る事ってなんだろう』みたいな感じですね。
なんかもっと気のきいた『FOEは黒で、、HONESTYは赤で、、』
みたいな事バシッと言えればいいんでしょうけど、、(笑)」

塚本「(笑)」

會田「でも全部自分かなという感じはしますけど」

塚本「そんな中で、また『いとうせいこうさん』とバンドを組む話しが出てきてますが、いとうさんからお声がかかった時はどうでしたか?」

會田「僕に関して言えば、ホントにいとうさんって、憧れの存在というか、
本当に尊敬する人で。凄いスピード感で色んな活動をしてる人で。
仕事でちょこっとお会いするって事しかなかったんですけど、その『自分が憧れてたものに、また自分が入って一緒にやれる』というのは
『うれしいな』と思って。
今だに、いとうさんの考える事とか感覚とかって憧れの眼差しで見ちゃうし、尊敬の念というのがありますね」

塚本「どんなバンドにしたいですか?」

會田「そういう意味で言うと、『自分がいとうさんを見てた感じ』
というか『いとうさんがやる面白い事や興味深い事を自分でやるんだけど、ある意味自分がリスナー』という。
まあそう言うと冷静でかっこいい人みたいですけど、全然そんな事なくて、僕がいとうさんにワクワクしてた事をそのままブツケテみたいなと思ってて。
まさに『大人』という感じが、いとうさんに対して僕は思ってたから
『いいなあ~』と思って。

いとうさんが、例えば小説書くのもそうだと思うんですけど、
パッと書いてるかもしれないけど、やっぱり頭の中で考えてる事とか、
凄い時間がかかったり、、、
いわいる『白鳥がスーっと泳いでようで足はバタバタ』みたいなのもありつつ、でもどっかで笑いというか、そういう包容力があるという。
笑いも、もの凄い真面目な事も、かっこいい事もすべてを、
バシッといとうさんのスタイルで出せるという。
そういうものへの憧れというものを、そのままやりたいですね」

塚本「そんないとうさんに前回の『Omigoto』で會田に質問して頂いたのですが、回答を聞いていかがですか?」

會田「テレビって僕の場合、家に帰って付けちゃうと、わりと時間が早くに過ぎちゃうみたい
なことがあって、ボーっと見ちゃう事があるんですけど、
『いとうさんってそういう時間あるのかな?』みたいのと『もしボーっと見てるとすれば、どういうものをボーっと見てるのかな?』っていう想像があって、いとうさんから返ってきた答えをみると、なんか僕も同じ感じですね。
僕もガチャガチャしたバラエティよりは、NHKのドキュメンタリー見たりとか、おじいさんとおばあさんが手をつないで歩いてるシーンを見ただけで、
なんか泣いたりしてるんですよ。それは街でもそうなんですけど」

塚本「それは歳というのは手伝ってないんですか?(笑)」

會田「いや多分手伝ってますね。かなり(笑)」

塚本「(笑)」

會田「でもそういうの見れた時というのはテレビの面白さ感じますよね」


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by 3robbers | 2001-05-01 00:02 | omigoto

僕達、服屋です。


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